就活において誰もが最初に通る“自己分析”。
就活サイトでよく見かけたり、先輩からやった方が良いよと言われたりしますよね。
やらなきゃいけないのは分かっているけど、何が正解かがわからない、やる気が起きなくて不安に感じる、そんな学生の方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで、今回は自己分析の目的とメリットをご紹介します。
自己分析が、就活で内定を取るためだけではなく、人生の質を高めるためにもできるとわかれば、どんどん自己分析が好きになっていくことでしょう。
そもそも“自己分析”とは?
自己分析とは、「自分」を理解するために行う作業の事です。
自分の性格、強み、弱み、価値観、興味、夢、などなど自分に関する様々な事が理解する対象として挙げられます。
そして、自己分析ではこれらの事を理解するためにそれぞれについて「なぜそうなのか?」を深堀していく事をしていきます。
では、なぜ自分を理解しなければならないのでしょうか?
自己分析の目的は?
結論から言うと「判断軸を明確にするため」かつ「人に自分の事を伝えられるようにするため」です。
ここで大切なのは、「内定を取るため」に自己分析をするわけではない、という事です。
それを目的にしてしまうと、“どういう自分だと内定が取れるのだろうか?” “受けがいい判断軸や自分は何だろうか?”と考えてしまい、本質的な自己分析ができなくなってしまいます。
そして、入社後になって初めて本当の自分と会社とのギャップを感じ、「仕事を楽しめない」「思っていた環境と違う」といったことに気が付くのです。
現に多くの就活生がこの状態に陥っており、それを一因として新卒3年目ともなるとおよそ30%もが離職をしてしまうことがわかっています。1
こうならないためにも、自己分析においては「自分が本当に大事にしている事、したい事は何か?」そして「自分が本音本心で人に伝えられる事、伝えたい事は何か?」を考え抜くことがとても重要です。
では、自己分析が完了したとして、そのメリットは何なのでしょうか?
判断軸が明確であることのメリットは?
判断軸が明確であれば、最低限の時間で最大限の成果を生み出すことができます。
就活をする方は、日本だけでも約400万社ある中から1社を選ばなければなりません。
また、それまでに合同説明会やインターンシップなどに参加する事でしょう。
これらに関してもどれに参加をするか取捨選択しなければなりません。
漠然と考えてあれもこれも参加しようとすると、本当に大事な事に使うべき時間を奪われてしまい、何も得られなかったということが起こります。
スティーブ・ジョブズは「量より質が大事だ。2本の2塁打より、1本のホームランの方がずっといい。」と言っております。
人に自分の事を伝えられることのメリットは?
沢山の人の力を借りられるようになり、良いチャンスに巡り合えるようになります。
自分が求めている物や情報を伝達し、周囲がそれらを認知している状態を作ることで、欲しい情報が自動的に入るようになるのです。
周囲の人が、「そういえば、~君がやりがいのある会社を探していたな、ぴったりの会社を見つけたから教えてあげよう」、「~さんは専門スキルを活かしたいといっていたな、そんな環境があったから教えてあげよう」などのアクションを起こしてくれるようになるのです。
そうすれば約400万社の情報を自分一人で得て、検討していく必要がなくなっていきますし、一人では得られなかった情報に巡り合えるようになります。
以上のことから、自己分析によって、判断軸を明確にし、自分の事を人に伝えられるようになることで、就活においても、人生においても成功するための近道を作ることができます。
是非、本質的な自己分析を進めてみてください。
[参考]
[1]厚生労働省新規学卒者の事業所規模別・産業別離職状況
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000137940.html