超多忙な人ほど実践している時間管理術

超多忙な人ほど実践している時間管理術

「今日中に達成しなければならないことが多すぎて、睡眠時間を削るしかない」
「同時にやらなければいけないことが降ってきて、元々やろうと思っていたことができなかった」
こういった悩みは、誰もが一度は持ったことがあるのではないでしょうか。

学生であっても社会人であっても、「時間が足りない」という問題にぶつかることは多いと思います。
また、社会で活躍している人ほど、仕事で担う責任や役割も大きくなり、
益々、時間に対する悩みは増えてくると思います。

では、「世の中で活躍している人」=「超多忙な人」は、どのようにして「時間」を生み出しているのでしょうか。

今よりも時間を生み出していく(有効活用していく)方法として、
大きく以下の3つが挙げられます。

  • 時間管理(タイムマネジメント)の要点を実践する
  • 仕組みや環境を変えてしまう
  • 人の力を借りる

それでは、3つについて細かく見ていきましょう。

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  • 時間管理(タイムマネジメント)の要点を実践する

タイムマネジメントの要点は沢山ありますが、以下は特に代表的な考え方です。

・To Doリスト(タスクリスト)を作成する
・各タスクの所要時間を算出する(過去の経験から予測を立てる)
・優先順位をつける(重要度と緊急度でタスクを把握する)
・バッファーの時間を設ける
・選択と集中をする(より少なく、しかしより良く)
・出来る限り細かく期限設定を行う
・朝の時間を活用する(夜型ではなく朝型にする)

まず、上記の方法をマスターしていくことで、時間を無駄なく有効活用することができるようになります。
これが時間を生み出していく一つ目の方法です。
しかし、時間管理術を身につけるだけでは、やはり限界があります。

  • 仕組みや環境を変えてしまう

そこで登場するのが、この仕組みや環境を変えるという発想です。
たとえば、今、10人の部下を持っている上司が、部下との面談を毎月1人2時間実施していて
最初の1時間は、仕事の現状をヒアリングし、後半の1時間は今後の改善策について話し合っているとします。
この面談の時間を短縮していくために、
「面談までに仕事の現状をワード1枚にまとめた資料を提出すること」というルールを課してしまえば、上司は事前にこの資料を読んでから面談に臨めば良いため、
前半の1時間はほとんど削ってしまうことができます。

これは仕組みや環境そのものを変えてしまうことで、時間の有効活用をしている例です。

  • 人の力を借りる

そして、最後は「人の力を借りる」ことが重要です。
実業界で非常に有名な鉄鋼王、アンドリュー・カーネギーの墓碑には
「自分より賢き者を近づける術知りたる者、ここに眠る」と刻まれています。
アンドリュー・カーネギーは多くの人の力を借りることで、鉄鋼業の会社経営に成功し、
莫大な富を得た成功者です。

つまり、自分一人の力で達成しようとするのではなく
自分と同じか、それ以上に力のある人の力を借りることができれば、
今自分が生み出している成果の何倍もの成果を、同じ時間で生み出すことができるようになるのです。
ただし、この「人の力を借りる」ことが出来るようになるためには、
「この人に力を貸したい」と思われるような人柄や徳
「この目的のためなら力を貸したい」と思われるような良い目的が必要です。

「究極のタイムマネジメントは人の力を借りること」と言われるほどに
この最終段階に到達するためには、「人としての成長」が求められるのかもしれません。

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以上、時間を増やす3つのポイントについて見てきました。

「時間管理」と聞くと、多くの人が自分の時間管理能力を一生懸命伸ばそうとすることだけに注力してしまいがちです。
しかし、求めている成果を、自動で手に入れられる仕組み・環境を整えることや、
人の力を借りて手に入れられるようにした方が、
実は効率よく時間を使えるようになるということも忘れてはいけない視点なのです。

山森拓実
【アチーブメント株式会社 人事部 新卒採用プロジェクトリーダー】京都大学文学部卒業後、2015年アチーブメント株式会社入社。大学時代に年間で100名を超える学生に対して就活支援のキャリア面談を行っていた経験から、入社1年目から人事部新卒採用チームに抜擢される。その後、自身が企画・設計を担当したサマーインターンが、キャリアパーク調べの2018年度インターンシップランキングにて第1位という結果を残した。現在は新卒採用プロジェクトリーダーとして、インターンシップの企画運営、学生面談、講師活動など幅広く活動をしている。
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