リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット著の「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」という本がベストセラーとなり、話題となりましたが、
まさにこれからの時代は「人生100年時代」と言われるほどに、
先進諸国では医療の発達によって健康寿命が延び、以前に比べて物質的な豊かさも多くの人が当たり前のように享受できる時代となりました。
そんな「人生100年時代」を生き抜く上では、「無形資産」が重要になってくると言われています。
「無形資産」とは、これまでの時代においても「豊かさ」の指標となっていた、金銭や土地、株のような「有形資産」ではなく、
それらを生み出す源泉となる資産のことを指します。
当然のことながら、「人生100年時代」であっても、これまでの時代と変わらず、有形資産も重要ではありますが、より一層、無形資産の重要性が増してくるということです。
それでは、無形資産には具体的にどのようなものが存在するのでしょうか。
大きく分けると以下の3つが無形資産と言えます。
① 生産性資産
「仕事に関する知識や人脈など、金銭的な所得を生み出す能力のこと」
・長年かけて身につけた知識やスキルを持っている
・仕事仲間や仕事に関する人脈がある
・自分を知らない人にも伝わるような評判がある
② 活力資産
「健康や幸福感など、活力の源になるもののこと」
・健康である
・友人がいる
・家族との関係が良好である
③ 変身資産
「失敗を恐れずに行動を起こしていけるような生き方、能力のこと」
・自分のできること、好きなことを知っている
・新しい情報を得られる多様性に富んだ人間関係がある
・新しい経験に積極的な姿勢である
これらの無形資産がなぜ人生100年時代において重要になってくるか?
それは、人生100年時代になると、様々な場面、状況における変化が一層激しくなっていくからです。
現代の社会を見渡す限りでも、AIや仮想通貨、ベーシックインカムなど、これまでの時代には無かった、全く新しい価値観やツール、仕組みが台頭しています。
そのような時代を生き抜くためには、これまでのように形あるモノを増やすだけではなく、無形のチカラを戦略的に高めていき、どんな状況でも適応していける人材となっていくことが必要になるのではないでしょうか。