例年、夏のインターンシップが終えると、
人によって程度は違えど、会社や業界、その事業内容などへ理解を深め、
冬以降にある本選考の準備をしている学生が多く見受けられます。
“成長や事業分析のためのインターンシップ”から移行し、
まさに“これからの自分の人生にとって大きな分岐点としての就職活動”が
本格化していくことでしょう。
人によっては就きたい職業が明確になっている中、
本選考に通過する人とそうでない人を分ける決定的な要因はなんでしょうか?
選考に通過する人には、3つの条件があると思います。
1つは、相手視点であることです。
当たり前のことですが、皆さんを評価しているのは選考者(人事や面接者)です。
あなたが魅力的だと考える自己PRは必ずしも魅力的であるわけではなく、
考えるべきは、「選考者にとって魅力的な自己PRになっているか?」という観点です。
ノーニーズ・ノープレゼンテーションという言葉がある通り、
必要性のないところに説明は要りません。
「話したいことではなく、話すべきことが何か?」
つまり、選考においては、
相手視点に立ち、選考者が求めるものを念頭に置いて臨む必要があります。
2つ目に、逆算思考です。
選考者の求めるものが分かった上で、
その求めるものに対して効果的に自分を売り込んでいく必要があります。
よくありがちなのは、
ケース面接やグループディスカッション攻略の勉強を入念にし、
考え抜かれた模範解答を力強く伝える選考生です。
事前準備は素晴らしいのですが、
「こう言えばああ言う」というスタンスは選考者にも伝わります。
決まり文句や一般ウケを狙うこと以上に、
相手視点に考え抜き、把握した相手の求めるものに対して
逆算されたコミュニケーションやプレゼンテーションをすることが
選考通過には欠かせません。
最後に、合格にふさわしい自分になることです。
選考通過の条件である、上記の2つをも包括する問いになるのですが、
「あなたが採用担当だとして、自分を採用するだろうか?」と問われたときに、
揺ぎ無く「はい」と答えられるかどうかが選考の成否を分かちます。
能力的に、その会社に入って活躍することが難しいと自己評価している場合や、
はたまた熱意において、心から本選考に通過して入社したいと思っていない場合に、
「自分を採用した方がいい」と本音本心で答えることはできません。
あくまで“選考者”の前に、“自分自身”が選考の通過に自信を持っているか?
選考通過をするにふさわしいと自分の中に確信があるか?
それこそが、選考通過の大きな要因になります。
・自分が選考に通過すること、また入社することは、
自分だけの論理ではなく、企業側からしても魅力的な論理だろうか?
・企業側のニーズに対して、逆算された発言や態度を選択しているか?
・そして、自分自身は選考の通過が「ふさわしい」と信じているか?
ぜひご自身に問いかけて頂き、
満足のいく選考通過に繋げて頂ければと思います。